亡くなられた故人に対し、遺族が中心となり報恩と感謝を胸に、故人を迷うことなく霊山浄土(りょうぜんじょうど・日蓮宗が考える浄土)に送る儀式が、日蓮宗の執り行う葬儀式です。葬儀は、亡くなられた故人が歩んだ人生の集大成であり、今生(現世)でのピリオド(終止符)でありますが、また同時に、来世(未来)に向けて故人の新たなスタート、旅立ちの時でもあります。
残された縁者の皆さまが、悲しみの中にも故人の来世での幸せを願い、未来に向け共に生きれるような葬儀ができればと願っております。
葬儀・法事について
Funeral
葬儀の流れ
不幸にしてお身内の方が亡くなられた場合、残された多くの方は急なことで何をどうしたら良いか、お分かりにならないことが多いかと存じます。そのようなときはお檀家さん以外の方でも大丈夫ですので、当山まで何なりとご相談ください(菩提寺がお有りの場合は基本、菩提寺へご連絡してください)。
葬儀社への連絡
葬儀社にも連絡をしましょう。もしお決まりの葬儀社がない場合は、安心できる業者さんをご紹介することもできますので、ご相談ください。
葬儀の打ち合わせ
葬儀社と打ち合わせを行い、日程や会場を決定します。ちなみに、当山で葬儀を執り行うこともできますのでご相談ください。
※当山で葬儀を執り行う場合は、境内にある斎場を使用します。家族葬を中心として30名さま位までの通夜葬儀に対応できます。檀家さん以外の葬儀もお受けしておりますが、葬儀式は当山住職導師のもと日蓮宗の法式に則り執り行わせていただきます。
※なお、斎場使用料は通夜葬儀の2日間で5万円となっております。
法事について
法事は亡くなった方へご供養をする仏教行事です。日蓮宗の法事は一周忌法要や三回忌法要、七回忌法要など、節目ふしめにご先祖さまのために卒塔婆を建て、お花や供物、香をお供えし、法華経を読誦し、お題目をお唱えして、年回法要(法事)を執り行います。
法事の意義は宗派によって考え方も異なりますが、日蓮宗の法事は、亡くなられた故人の魂を法要の始めにお呼びすることからも、先ず亡くなった方の成仏を願うことが最優先と考えます。そして、お施主さんを始めとして、法事に参列された有縁の方々は布施(供養)をすることにより、各々も自ら功徳を積めることになります。
亡くなられた方と今を生きる私たちが更なる絆を結び、それぞれが幸せになることができる宗教儀式が法事です。なお、法事についてもお檀家さんに限らず、お施主さんとして、法事を通して故人のご供養をなされたい方は、ご遠慮なくご相談、お申し込みくださるようご案内いたします。